CSR報告書とは

CSR(Corporate Social Responsibility:「企業の社会的責任」)とは、『企業は、利潤に追求や株主への配当だけでなく、 従業員や取引先、消費者、地域社会など、企業活動に関係を持つ、あらゆるステークホルダー(人々)に対して、 社会の一員としてふさわしい倫理的な責任を果たしていくべきである』という考え方です。
このようなCSRの考え方に基づいて行う、社会的な取り組みをまとめた報告者が「CSR報告書」です。
このCSR報告書は、持続可能性報告書やサステナビリティ報告書とも呼ばれ、環境、労働、安全衛生、 社会貢献などに関する情報や、事業活動に伴う環境負荷などを幅広く公開するものです。
もとより事業者は、「環境配慮促進法」によって事業活動に係る環境配慮等の状況の公表を求められています。 この「環境報告書」は、CSR報告書の原点となったもので、単なる環境配慮への取り組み状況だけではなく、 事業者として必要とされるコンプライアンスなどをはじめとした社会的責任への対応について、 経済・社会・環境を柱に据えて公表する報告書となっています。
企業が、限られたステークホルダー(利害関係者)に対してだけでなく、より広い範囲で情報を開示しながらビジネスを行っていくことで、 社会的な信頼を得て、企業価値の向上につなげていくことがCSRの根底にあり、近年CSR報告書を発行する企業も増えています。

CSR報告書第三者保証

弊社では、組織が作成したCSR報告書、環境報告書の信頼性向上のために、報告内容の第三者保証サービスを提供しています。
この第三者保証サービスは、国際的な第三者保証基準である「AA1000 Assurance Standard 2008]、「環境報告書審査基準案」(2004年3月環境省)、「サステナビリティ情報審査実務指針」(2008年2月 サステナビリティ情報審査協会)などをもとに組織のCSR報告書を検証し、それが品質確保の原則(バランス、比較可能性、正確性、タイミングの適切性、明瞭性、信頼性)を満足し、合理的に、把握、集計、開示されていることを保証するサービスです。

第三者保証のメリット

  • 信頼性の高いCSR報告書、環境報告書等であることをPRできる。
  • 報告書内容に不備や事実との相違が発生した場合の損失を予防できる。
  • 国内外の投資機関や格付機関をはじめ、ステークホルダー(利害関係者)から企業価値の高い評価を得られる。
  • 保証審査を通じて、自社の経営上のシステムにある脆弱性を見いだす機会が得られる。
  • 第三者の視点で自社の活動に有益な改善の機会を提供される。
  • 報告内容の情報源となるデータの収集について、プロセスと出所が明確になり、報告書作成における工数の削減にもつながる。
  • 国際的なガイドラインなどで推奨された保証プロセスを導入することで、より世界的な観点でのCSR報告が行える。
  • GRIガイドラインへの準拠に際して、各アプリケーションレベルでの+を付与して宣言できる。
注)第三者保証は第三者意見とは異なるものです。

第三者保証のステップ

STEP1
審査計画策定
  • 1 報告書掲載事項の確認
    ①情報の範囲
    ②情報の収集過程
    ③情報の収集方法
    ④情報の重要性の判定
  • 2 審査事項・審査方法の決定
STEP2
審査実施
事務局及び担当者に対する審査実施
STEP3
審査結果報告
審査結果指摘事項の報告
STEP4
フォローアップ
指摘事項のフォローアップ
STEP5
審査報告書提出
第三者保証審査報告書